First Page「砂不足 海」

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西宮市 御前浜公園で撮影

 砂は実は重要な資源

日頃海に行ったり、公園に行ったりするときに当たり前のようによく目にする砂、実は重要な資源であるようです。その砂が現在不足しているということで色々調べてみた。

砂は、ビルや道路などのセメントで必要だったり、パソコンの半導体、ガラス製品などあらゆる物の原料で使われており、世界で都市化が進むなかで需要が逼迫しているようだ。

地球温暖化で砂漠化が深刻な問題という話もあるので、「砂なんて大量にあるんじゃないの?」と思ってしまうが原料に使う砂には条件があるようだ。

砂漠の砂は細かすぎて滑らかで建材に使えないようで、良い砂は川で採れた砂のようで、海の砂も使えるようですが、かなり洗い流さないと使えないようだ。

 今後、日本の6割の砂浜が消滅?

日本においては1960年代後半から1970年代に海砂採取量が増加し、また埋立によって浅瀬が亡くなってしまい、2005年には砂の採取をやめたようです。漁獲量も減少したようです。

山砂や川砂も戦後の建築ラッシュにより代採が盛んに行われたり、ダム建設も増加してきたなかで減少してしまい、川から海へ流れるはずだった砂も減少、停滞するようになってしまったようです。

砂の採取をやめたとしても、山や川の環境問題に真剣に取り組まないと日本の6割の砂浜が消滅するという予測もあるので考えていかないといけませんね。

 世界では砂を求めて紛争や略奪も

世界的に深刻な砂不足となっているため、砂は高価な資源となるので違法採取による環境破壊が顕在化したり、「砂マフィア」と呼ばれる犯罪組織が暗躍したり、砂の争奪戦が繰り広げられているようです。

私たちも砂が大金に変わるかもと、安易に砂を貯め込むような行為は控えないといけませんし、このような状況であることを政府が強く情報発信したり、学校教育の場でも教えていく必要があるかもしれませんね。

 砂の代替に利用できる3Dプリンターへ期待

このような砂不足のなかで、ロンドンのインペリアルカレッジでの研究で取り組んでいるFiniteというのがあるようだ。

砂漠の砂に生分解性のある素材や接着剤を混ぜてコンクリート並みの強度に加工でき、3Dプリンターで造形できるようです。これが実現できると砂漠化の問題も少しは解決できそうですし、期待していきたいですね。